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ここ3ヶ月の行事

4月、5月に続き、今月も歌舞伎座杮落し公演に行ってきました。
やっぱりオールスター総出演の豪華さは杮落としならでは!
6月の目玉は市川團十郎に捧ぐ「助六」でしょう。
「助六」の演目が含まれる第三部の正規のチケットが発売初日に全席(4.000から、22.000円の席も!)完売という事態に、あせった私たち。。。

でも観たい!ということで、4月公演で利用した一幕見(当日券/立ち見の可能性あり)に賭けてみることに。

当日、販売開始予定の時刻より余裕をもって先に並んでた友人から連絡が。
「助六」の前の「鈴が森」の演目と合わせてチケットを購入すれば、席も確保できるとのこと。
一幕見用の座席は90席、それ以外は立ち見になるという。
「鈴が森」は立ち見でも、「助六」が座って観られるなら・・・
っていうか、すでにほとんど埋まっているという事実に焦る(通しで購入している人が多い)。
ということで即決。

内容ですが。
吉原の遊郭が舞台。出だしから華やかな花魁道中が展開されて楽しめる。
助六(海老蔵)が登場するまで一時間は、福助や七之助など女形の競演。
途中、男役でうどんを届けにきた「かつぎ」が、脇役にしちゃ華があるな、声もきれいだしうまいなあ、と思ってあとで筋書きを見たら尾上菊之助でした。
吉右衛門(実生活での義理の父)とのかけあいも楽しい場面。
菊之助と言えば七之助と並ぶ女形のスターだけども、男役ももっと観てみたい。

海老蔵はさすが、登場するだけで華やかさがある。
しかし「助六」とは海老蔵そのものではないか?と錯覚してしまった。
女にモテモテで、男には相手構わず喧嘩を売るやんちゃな役柄なので・・・

そしてその脇を固める大御所たちの芸の達者なこと。
3人の通行人による股くぐりは面白シーンなのでしょうが、
3人めに登場する三津五郎はひとり舞台でした。

助六(海老蔵):股をくぐれ!
通人(三津五郎):じぇじぇ?いつくぐるか?今でしょ!

こういうセリフまわしを聞くと、型を継承しつつ現代の歌舞伎を目指していた亡き勘三郎を思い出します。親友だった三津五郎がそれを受け継いでくれたような気がした。

さらに袖をゴソゴソ・・・取り出したのはファブリーズ!?
海老蔵の股の間に何度もシュッとスプレーして、やっと股くぐり。笑

股くぐりが終わったあと、
通人(三津五郎):
滅多にない経験したからつぶやいとこう〜(懐からスマホを出すふり)
ついでに海老蔵のブログもチェックしよう!どうも空白が多いけど・・・略
ああ見えて彼はマメな男なんですよ〜。

三津五郎のひとり舞台が終わったあと、それまでずーっと黙っていた助六(海老蔵)がひとこと「恐ろしい男だな」

こうして私の3ヶ月連続の杮落し公演月間が終了しました。
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by tajimagazineweb | 2013-06-07 10:09 | 雑談